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青春群像劇 4

■第4話『亡き友へ』



「昨日はどうだったんだ?」

マ咲は2人に尋ねた。

「チョー楽しかったッス!!」

2人は声を揃えた。



「いやいやいや、楽しかったって何?マネージャーの件を聞いてるんだけど?」

「マネージャー?」

「だからぁ!美人マネージャーを捕まえて、それを出しに部員を集めるっていう・・・」

「キャプテン!!!」

温度宮は怒鳴った。

「女性を道具みたいに使うなんて、最低ですよっ!!!」

「えええぇぇぇ!!!は、発案者・・・発案者、お前じゃぁぁぁん!!!」

じゃぁぁぁん・・・

ぁぁぁん・・・

ぁぁん・・・

ぁん・・・

ん・・・

・・・

















「今日は、もう解散。みんな、明日までに新しい部員募集のアイデアを考えてきてくれ」

「はーい!!!」

こうして、バスケ部の部員集めはふりだしに戻った。

と同時に。
この物語が、バスケットから恋愛方面に大きくシフトする事を示唆していた。







ファン持と温度宮が、昨日の事を楽しそうに話しながら学校を出ようとした時だった。

「ねぇ!ファンガツ!」

「ん?」

ファン持は振り返った。
呼び止めたのはpon條だった。

「あ、温度差くんも一緒だったんだ。ファンガツ、ちょっといいかな?」

「どうした?」

「ファンガツって・・・今度の日曜とか」

そこまで言いかけた時、ファン持のスマホが鳴った。

「あ、ちょっとごめん・・・もしもし?あ、琴乃ちゃん」

琴乃という名前を聞いて、pon條の表情が曇った。

「週末?いや、特に何もないけど・・・うん・・・えっ?マジで?嬉しいなぁ、琴乃ちゃんの方から誘ってくれるなんて。じゃあ、夜にでも連絡するね。うん・・・とびっきりのデートプラン考えておくから!それじゃ、バイバイ」

ファン持は、通話の切れたスマホをしばらく嬉しそうに眺めてからポケットに仕舞った。

「po乃香、ごめん・・・で、何だったっけ?」

「ううん、何でもない!」

「え?何か言いかけなかった?」

「何でもない!じゃあ、また明日ね!」

「お、おう・・・」

「そのかわいこちゃんと上手くやれよ!ファンガツゥ!!」

そう言うと、pon條は足早に去っていった。



「なんだ?あいつ」

「ponさん、何か、無理して明るくしてたっぽくなかったですか?」

「そうかぁ?・・・それよりさ、聞いてくれよ!温度差。琴乃ちゃんさぁ、普段ボクサーブリーフなんだって!」

「マジッスか?最高じゃないですか!!」

「ボクサーブリーフ穿いた女子って神だよな?」











「わかってねぇなぁ!」

振り返ると、今度はマ咲が立っていた。

「お前、ponちゃんとは保育園からの幼馴染みなんだろ?何で気付かないんだよ?」

「いや、何の事ッスか?」

「あの感じ、どう考えたって、お前の事が好きって事じゃねぇか!」

「・・・・・・・・・いやいやいや!それはないっしょ!だって俺ら、ガキの頃から一緒に馬鹿やってきた、いわば腐れ縁みたいなもんッスよ?それがここに来て、好きとかそんな事になります?」

「お前・・・それなりにモテるのに、女心ってもんが全くわかってねぇな?」

「え~、じゃあ、俺どうしたらいいんスか?全くモテないのに女心がわかるキャプテン!」

「お前がponちゃんの事をどう思ってるのか、正直な気持ちをちゃんと伝えてやれよ・・・ってか、後半!お前、俺の事バカにしてんだろ?」

「はい」

「あ・・・うん・・・さらっと答えるのね」

「なぁ?温度差はどう思う?」

「ponさん、何だかとっても寂しそうだったなぁ。こればかりは、クッソモテないキャプテンの言う通りかもしれませんね」

「うぉいっ!!『クソ』付けちゃって『女心がわかる』を抜かしちゃったら、それはもう完全にただの悪口だからな!!!」

「ちょっとうるさいッス」

「あ・・・はい・・・ごめん」

「とにかく、ファンガツ先輩!あまりにも長く近くに居過ぎて、自分でも気付いてない感情ってもんがあるかもしれませんよ。ponさんの事どう思ってるのか、一度、胸に手を当てて考えてみたらどうですか?」

「う~ん・・・そうだなぁ・・・」

「俺は今夜、凛香の胸に手を当ててカップ数を当ててみますけど!なんつって!!」

「な~にバカな事言ってんだよ!(笑)」

「じゃあ、俺は昨日借りた2本目のDVD観ながら、チンコに手を当ててみるね!なんつって!!」

「じゃあな、温度差!」

「はい!また明日!」

「・・・・・・・・・・・・ね?チンコに、手を、ね?・・・・・・・・・・・夕陽が眩しいなぁぁぁ!!!」

なぁぁぁ・・・

なぁぁ・・・

なぁ・・・

ぁ・・・

・・・












だいぶ傾いた夕陽を背に、pon條は1人とぼとぼ歩いていた。



 そうだよね

 あたしたち、ただの幼馴染みだもんね

 ずーっと一緒にいるからって、別に特別な人って訳じゃないよね

 でも・・・




pon條は小学2年生の頃の出来事を思い出していた。
今の明るく活発な彼とは違い、当時は内向的でよくいじめられていた。
その日も公園で近所の男の子たちにいじめられていたのだが、それを助けてくれたのがファン持だった。
そしていじめっ子たちを追い払った後、ファン持はpon條に言った。

「俺と一緒にいれば、いつでも守ってやるからな!」



 ファンガツ、あの言葉覚えてるかな?

 覚えてる訳ないよね

 あんな昔の事だもんね

 あれっ?

 何であたし泣いてるんだろ?

 ハハッ

 あたしったら、バカみたい





気が付くと、もう家の前まで来ていた。

「ただいま~!」

両親は外出していて家には誰もいない。
それを知ってはいたが、何故か無理して明るい声で、そう言ってしまった。

カバンを置き、制服のままベッドの上に座り一息ついたpon條は、無意識のうちに、ずっと放置したままだった、1本のアコースティックギターを手に取った。







おいらはアコギ。
そうアコースティックギターだよ。


アコースティックギターは、擬人法を用いて語り始めた。












同じ頃。
だいぶ傾いた夕陽を背に、ファン持は1人とぼとぼ歩いていた。



 po乃香の事かぁ

 どう思ってるって言われてもなぁ

 一緒にいるのは楽しいし

 何て言うか、ラクなんだよな

 何でも言い合えるっていうか

 でも、それって・・・

 好きって事なのかなぁ

 あっ!




ファン持は、不意に、小学2年生の頃の出来事を思い出してた。
近所のいじめっ子たちからpon條を助けた時の事を。

「俺と一緒にいれば、いつでも守ってやるからな!」



 確か、そんな事を言ったような

 あいつ、まさか・・・

 あの言葉覚えてたのか?

 いや、まさかな

 覚えてる訳ないよな







気が付くと、もう家の前まで来ていた。

「ただいま~!」

両親は外出していて家には誰もいない。
それを知ってはいたが、何故か無理して明るい声で、そう言ってしまった。

カバンを置き、制服のままベッドの上に座り一息ついたファン持は、無意識のうちに、ずっと放置したままだった、1着の「邪道」と書かれた革ジャンを手に取った。



おいらはアツシ。
そう大仁田厚だよ。


大仁田厚は、用いる必要のない擬人法を用いて語り始めた。

















恋とは時に残酷なものである。
2人の想いは果たして通じ合うのであろうか。

そして何より・・・

今はもう存在しない、もう1つのパクり記事が気になる所ではあるが、第4話はこの辺で。

つづく。

青春群像劇 3

■第3話『蘇る記憶』

「それじゃあ、行ってきます!!」

ファン持と温度宮は、声を揃えた。



「あぁ、頼んだぞ!俺は今日ちょっと用事あるから帰るけども」

マ咲は、2人をそそくさと見送った。

「おめーら、連れてくんならペチャパイのブスにしろよ!!!」

pon條は、渋々見送った。

こうして、思特高校バスケ部の運命は、ファン持と温度宮、2人の手に委ねられる事となった。









1時間後。
ファン持と温度宮の2人は、思特高校バスケ部の運命が自分たちの手に委ねられている事など、すっかり忘れていた。

とあるファミレス。
思特高校の他にも付近に大学や専門学校もあり、平日の午後ではあるものの、そこは学校帰りの学生たちで賑わっていた。

「それじゃ・・・カンパーイ!」

「カンパーイ!!」

ボックス席に座る、4人の男女。
ファン持と温度宮が並んで座り、向かい側に2人の思特の制服を着た女子高生が並んで座っていた。
「ボクはファン持ガツ哉、2年生。よろしくね!」

「俺は温度宮差助って言います。1年生です。俺ら2人ともバスケ部です!」

「君たちの名前も、聞いてもいいかな?」

2人の女子高生は照れながらも、それぞれ自己紹介を始めた。

「あたしは・・・凛香って言います。思特の・・・一応、3年生」

「あたしも3年生で、凛香と同じクラスの・・・琴乃です」

凛香はやや茶色く染めたショートボブが印象的、琴乃は黒髪のロングヘアで眼鏡がとても似合っていた。
そして2人に共通して言えるのは、どちらもとても美人で、そして・・・どちらも巨乳だった。

だが、緊張からだろうか、2人の挨拶はまだどこかぎこちなく、表情も硬く、4人の間にはまだ“距離”が感じられた。
だが、それも束の間、この後ファン持と温度宮の軽妙なトークによって、その“距離”はすぐに縮むのであった。





「あ、3年生だったんだ?全然そんな風に見えなかったなぁ!」

「そ、そぉ?お世辞でも嬉しいな」

「いやいや、お世辞なんかじゃなくて!なぁ、温度差?」

「そうですね。俺には、18歳にしか見えなかったですよ」

「まんまじゃん!合ってるから、それ(笑)」

「コラ!失礼だぞ、温度差!」

「じゃあ・・・ファン持さんには、いくつに見えたの?」

「あ、ファンガツでいいですよ。ボクは・・・9歳だと思ってた」

「若すぎ!若すぎ!(爆笑)」


そう!女子の自己紹介の際には必ず一言コメント(褒める)するのだ。
とにかく高田純二ばりに適当なコメントをするのだ。






「でも、まさか学校でナンパされるなんて思わなかったよね~」

「ほんと!ビックリしちゃったよね!」

「でも~・・・こういうのも悪くないかも」

「うん、なんか今、チョー楽しいし!」

「そうかなぁ?俺は今、ムカついてるけどね」

「え・・・どうして?ファンガツくん。あたしたちと一緒じゃ、つまんない?・・・ですか?」

「そうじゃなくて、昨日『当分の間、素敵な出会いはありませんね』って俺に言った占い師に」

「も~ぉ、ビックリしちゃったじゃ~ん!(笑)」

「先輩!ちょっと待ってくださいよ!これの、どこが素敵な出会いなんですか!」

「え・・・温度差くんも?・・・怒ってるの?」

「だって、これって、素敵な出会いなんかじゃなく・・・運命の出会いでしょ!」

「も~ぉ、温度差くんまで!大袈裟だよ~!(爆笑)」



そう!「お前、さっきから何なんだよ(笑)」くらい言われればgood jobの、いわゆるハードルをガッツリ下げれば後は自然と上がるだけ作戦なのだ。





「ここのファミレスの照明、明る過ぎない?あ、君たちが眩しいからか」

「またまた~、温度差くん変な事言わないでよ~(笑)」

「ってかさ・・・そもそも、ファミレスって本来ファミリーで来るレストランなんだよね?じゃあ、次来る時までに結婚しなきゃ!」

「早い!早い!早過ぎるから!(爆笑)」



そう!雑に口説きながら笑いを取るのだ。





馬鹿馬鹿しい話の連続ではあったが、場を盛り上げようとするファン持と温度差に、凛香と琴乃は好感を持っていた。
4人は一気に打ち解け、しばらく笑い声が途絶える事はなかった。

そんな時だった。





「関係ないじゃん!!!」

向かいの席の女性が突然大きな声を上げた。
店内は一瞬にして静まり返ったが、彼氏らしき男性がバツが悪そうに頭を下げると、すぐに静寂は去り、店内は再び喧騒を取り戻した。








4人はそれぞれ、ドリンクバーのおかわりやトイレなどで何度か席を立つうちに、自然な流れで席替えが行われており、今、温度宮は凛香と、ファン持は琴乃と並んで座っていた。
そうなると、今度はそれぞれで会話が弾むようになっていた。



「へー。凛香ちゃん、カルピス好きなんだ?カルピスの名前の由来知ってる?」

「えー、知らない。何で?」

「うん。俺も知らない!」

「知らないの!?(笑)」

「へー。凛香ちゃんはコーラも好きなんだ?コカ・コーラの名前の由来知ってる?」

「また!知らない。何で?(笑)」

「コカってコカインの事で、戦争中ケガで苦しんでる兵士の痛みを和らげるために・・・」

「知ってるんだ!!(爆笑)」

何を隠そう、温度宮は、恋愛用語の基礎知識~合コン編~を実践していたのだ。





「琴乃ちゃん、この道を行けばどうなるものか?」

「えー、知らない。どうなるの?」

「知るか!バカヤロー!」

「知らないの!?(笑)」

「琴乃ちゃん、お前も怒ってるのか?誰にだ?」

「全日本に行った武藤にですよ!」

「そうか・・・お前はそれでいいや」

「いいの??(爆笑)」

何を隠そう、ファン持は、恋愛用語の基礎知識~昭和プロレス編~を実践していたのだ。







楽しい時間はあっという間に過ぎ、窓の外は完全に陽が落ちていた。
会計を済まして4人が店を出た時だった。

凛香と琴乃はおもむろにヒソヒソと内緒話を始めた。

「どうかしたの?」

ファン持が尋ねると、凛香が2人を代表してといった感じでひとつ咳払いをしてから、話し始めた。

「ねぇ。2人は・・・彼女さんとか、いるの?もし、いないんだったら・・・また会いたいかな・・・って」






「・・・いないよ」

「俺も・・・いないんだ」

2人は、さっきまでと明らかに違うトーンで答え、そしてこう続けた。

「だから、また会いたいっていうか・・・まだ帰したくない」

















電気の消えた、暗い部屋。

「あっ・・・あっ・・・や、やだ・・・あぁ、すごい・・・」
















マ咲は新作DVDに夢中になっていた。

ババァーーーン!!!

つづく。

青春群像劇 2

■第2話『交錯する想い』

無事に部の名前が元に戻り、全国大会へ向けてやっと一歩前進した、思特高校バスケ部。
しかし、その道のりはまだまだ長く険しいものであった。





とある放課後、バスケ部の部室でマ咲は部員を集めて、こう話した。

「みんな聞いてくれ!今の俺たちには、まず足りないメンバーを探す事が先決だ。しかし、大会までそんなに時間はない。そこで、今日から数日は練習を中止して、メンバー探しに集中しょうと思うんだが」

「確かに、そこからッスね」

ファン持は頷いた。

「最低2人・・・試合の流れを考えると交代メンバーも欲しいとこッスけど、贅沢言ってられないッスもんね」

「いいね!いいね!」

pon條も同意した。

「いよいよ思特バスケ部始動って感じですね!みんなで頑張ってメンバー見つけましょ!」



「あの~・・・」

温度宮が手を挙げた。

「何だ?温度差」

「ちょっと思ったんですけど・・・部の名前も戻ったんだし、辞めていった部員たちに戻って来てもらったらどうでしょうか?短時間でチームの完成度を上げる為には、やはり経験者の方がいいですよね?」

「確かに!俺とした事が、そんな事にも気付かないとは・・・キャプテン失格だな!ハッハッハ」

マ咲は頭をかく仕草をして、おどけて見せた。



「それは無理だよ!温度差くん」

「えっ?どうしてですか?ponさん」

pon條は、珍しく神妙な面持ちで話し始めた。

「だって、キャプテン・・・・・・」





















「マジ嫌われてるから」

ババァーーーン!!!

「えええぇぇぇ!!!俺、そんなに嫌われてんの???」



すると、ファン持も重い口を開いた。

「温度差は入ったばかりだから知らないと思うけど、バスケ部辞めたヤツらで作ったLINEのグループがあってさ。そこにはキャプテンの悪口が溢れ返ってるんだ。やれ『ハピネスチャージとか頭おかしいんじゃね?』だの、やれ『悪いのはマッピーでした』だの、やれ『下ネタばっかでサイテー』だの、やれ『悪いのはマッピーでした』だの、やれ『昼間っからビール飲みやがって』だの、やれ『悪いのはマッピーでした』だの、やれ『悪いのはマッピーでした』だの、やれ『悪いのはマッピーでした』だの、やれ『悪いのはマ

「もうやめろぉぉぉ!!!ってか、お前、何でそんなに詳しいんだ!!!」

「何でって・・・・・・」





















「そのLINEグループ作ったの、ボクなんで」

ババァーーーン!!!



「あのLINE、楽しいよね~!『悪いのはマッピーでした』って書きこんでるのは全部ファンガツくんだけどね(笑)」

「ponちゃんもメンバーなのぉぉぉ???」

ババァーーーン!!!





「じゃあ・・・さっき『キャプテン失格だな』っておちゃらけてましたけど、キャプテンどころか、人間失格なんですね?」

「温度差ぁぁぁ!!!」

ババァーーーン!!!























「と、とにかく・・・新メンバーを・・・探そう・・・」

どれくらい時間が過ぎただろう。
マ咲の涙は、とうに枯れ果てていた。



「じゃあ・・・」

温度宮が立ちあがった。

「自分、女の子をナンパしてきます!誰か手伝ってくれませんか?」

「ちょっと待て!何を言ってるんだ?温度差。俺たちはバスケ部のメンバーを探さなきゃいけないんだぞ?ふざけてる場合じゃないんだぞ!!」

「ふざけてなんかいませんよ!まぁ、俺の考えを聞いてください。つまり、こういう事です」



■温度宮の考え
1.かわいい女の子をナンパする
    ↓
2.女子マネージャーにする
    ↓
3.それ目当てで入部希望者殺到
    ↓
ついでに、その女子マネを食っちゃう






「なるほど・・・」

一同は、しばし考え込んだ。






■マ咲の考え
1.かわいい女の子をナンパする
    ↓
2.でも、ナンパなんてした事ないし
    ↓
3.まぁ、イケメンの温度差に任せれば大丈夫か
    ↓
あ!そんな事より、今日レンタルビデオ店の新作入荷日!



■pon條の考え
1.かわいい女の子をナンパする
    ↓
2.自分よりかわいい女子だったら?
    ↓
3.でもって、自分よりオッパイ大きい女子だったら?
    ↓
あたし、チヤホヤされなくなっちゃうじゃん・・・



■ファン持の考え
1.かわいい女の子をナンパする
    ↓
2.ナンパについてくるのは、どうせ軽い女
    ↓
3.夜のマンツーマンディフェンス
    ↓
マン?丁寧な言葉で言うと、おマン・・・
















「まかせた!!!」
「貧乳で悪かったな!!!」
「イクぞ!温度差!!!」








思特高校バスケ部。
メンバー集めの為、ファン持と温度宮はかわいい女の子をナンパする事となった。
第2話にして早くも脱線した感がプンプンだが、この物語はあくまで、バスケットに情熱を注ぐ若者たちの、青春群像劇である。

つづく。

青春群像劇 1

■第1話『情熱の彼方に』



「よーし、今日の練習はここまでにしよう。みんな、集合してくれ!」

3年生キャプテンのマ咲 ピー太郎(まさき ぴーたろう/通称マッピー)が号令をかけた。







私立 思春期特有の学園高等学校、通称「思特(しとく)」。
まだ創立して10年にも満たない新設校ではあるものの、文武両道を掲げ、野球部・サッカー部・水泳部・レスリング部等々、全国にも名を轟かす程のスポーツ強豪校である。

今、この体育館にいるバスケ部を除いては。









「お疲れ様です!これ、どうぞ!」

女子マネージャーがタイミングよくタオルを配る。

彼女の名はpon條 po乃香(ぽんじょう ぽのか/通称pon)。
紅一点の2年生女子マネージャー。
多少天然な部分もあるが、気配りもできて、明るい性格の彼女は、もはや思特バスケ部には欠かせない存在となっている。

「ponちゃん、サンキュ。・・・よし!みんな聞いてくれ。いよいよ高総体まであと1ヶ月を切った。今年こそ、全国目指して・・・」

そこまで言いかけた時、1人の男がそれを遮った。



「無理っしょ」

彼の名はファン持 ガツ哉(ふぁんもち がつや/通称ファンガツ)。
現在2年生だが、1年の入部時から即レギュラーの座を獲得したポイントガード。広い視野と、流れを読む能力と、芸術とも呼ぶべきパスセンスを持ち合わせた、ゲームメーカーだ。

「何だと?」

マ咲の希望に満ちた眼差しが一変した。



「夢見るのは勝手ッスけど、そういう熱い感じ?迷惑なんスよね」

「なんでそんな事言うんだ!お前は・・・お前は、誰よりもバスケが好きで、誰よりもバスケに熱い情熱を注いでるヤツだって、俺は知ってるぞ!」

マ咲は激しい怒りを覚えた。
決して才能に恵まれた訳ではなく、人一倍の努力でここまで上り詰めてきたマ咲にすれば、羨ましい程の才能を持っているのに、やる気のない発言をするファン持が許せなかったのだ。



「そうやって決めつけられるのも迷惑なんスよ」

「いいか?今年は彼も入ってきてくれたんだぞ!!」

マ咲の指差した先には、1人の1年生が立っていた。



彼の名は温度宮 差助(おんどみや さすけ/通称温度差)。
中学時代、「10年に1人の逸材」と称された全国区のスモールフォワード。その実力は高校レベルをも凌駕する程だった。
そんな彼が数多の強豪校からの誘いを蹴って、思特に入学してきたのだった。

「正直、チームメイトに頼るしかない自分が情けないが・・・でも、お前と温度差がいれば、全国も夢じゃないんだっ!!!」

「それでも無理ッスよ」

「何故そんな事言うんだ!力を合わせて頑張れば・・・」

「頑張れば?夢が叶う的なヤツッスか?現実見てくださいよ、キャプテン」

「お前、いい加減にしろよっ!!!!」

マ咲は、ファン持の胸ぐらを掴み、叫んだ。



「離せよっ!!!俺だって・・・俺だって全国行きてぇよ・・・」

「ファンガツ・・・」

「あんたの言う通りだよっ!!俺は・・・バスケが好きで好きで仕方ないんスよ・・・」

いつの間にか、ファン持の目には涙が溢れていた。

「でも・・・無理なもんは無理なんスよ・・・」

「そこまで言うなら・・・お前が無理だと断言する、その根拠を言ってみよろっ!!」

「根拠も何も・・・・・・・」






















「俺ら3人しかいないじゃん」

ババァーーーン!!!





「去年の夏、3年が引退して、あんたが新キャプテンになった途端、20人もいた部員みんな辞めちゃったし!今年だって、温度差以外1人も1年生入ってこねぇし!明らかにあんたのせいじゃねぇッスか!!」

「た、確かに・・・原因はわからんが」

「はぁ?原因がわからない?それ、マジで言ってんスか?」

「あぁ、特に思い当たるフシは・・・」

「なら教えてやるよ!あんたが独断で決めちゃった改名だろーがよっ!!!」

「えっ?あの改名が原因?そ、そんな馬鹿な・・・」






体育館と校庭の間にある、各部の部室が連なる2階建てのプレハブ。
その1階真ん中に位置するバスケ部部室のドアの上。
























ハピネスチャージ♡バスケ部

「明らかにプリキュアじゃねーかっ!!!」

「そ、そうだったのか・・・これが原因だったのか」



「わたしはいいと思ったけど?」

pon條がきょとんとした顔で口を挟んだ。

「いい訳ねーだろっ!!部の名前にハートが入るとかアホじゃねーの?」

「でもさ、こんな言葉もあるよ!『マツコ批判、したい時にマツコなし』・・・ってね」

「・・・・・・・・・・・・・いや、さっぱり分かんない。上手い事言っただろ?的な顔してるけども!」



すると、黙り込んでいたマ咲が口を開いた。

「そういう事か!だからファンガツは、放課後教室で着替えて、直で体育館に来てたのか!!」

「いや、それは合ってるけども!!なんでさっきので分かるの???おい、温度差!お前はおかしいと思うだろ?」

「そうですね・・・たしかにハピネスチャージはちょっと・・・」

「そうだよな!そうだよなっ!!」

「やはり、学生の醍醐味と言ったら、女子の夏服から透けるブラ線。これだけは譲れませんね!」

「・・・・・・・・・・・・何の話だよっ!!!その意見は否定しないけども!」



1人だけ汗だくになっているファン持は、「もしかして俺の方がおかしいのか?」という疑念を必死に振り払った。

「まず名前を元に戻せ!!話はそこからだ!!!」











思特高校バスケ部。
マ咲 ピー太郎、ファン持 ガツ哉、温度宮 差助、pon條 po乃香。
バスケットに情熱を注ぐ4人の若者たちの物語が、今ここに幕を開けた。

つづく。

言っておくけど、仕事忙しいんだかんね!

ファンガツ「しかし、時間の経つのは早いもんですね~」

クッタス「どうした?急に」

Fァンガツ「いや、うちの娘ももう小学6年生ですよ」

Kッタス「あ~、確かに子供の成長は早いですよね!」

F「ボクが気がかりなのはね・・・娘が結婚する時ですよ」

K「ちょっと気が早い気もするけど、いつかはそんな時が来ますからね」

F「クッタスさんも娘いるんだから!
  娘の彼氏が『娘さんをください』って言いに来るんですよ?」

K「うん、確かにそうだよね」

F「だから今日は、その時の練習をしておきたいなって」

K「よし!じゃあ、やってみましょうか」

F「・・・え~、やるのぉ?」

K「お前が言い出したんじゃねーか!!」

F「じゃあボクが彼氏役をやりますから!」

K「わかりました」

F「クッタスさん、ピザハットの店員役お願いします」

K「何でだよっ!!お父さん役いなきゃ成り立たねぇだろ!!!」

F「そっか!じゃあ、ピザハットで働くお父さん役で」

K「その設定捨てろ!!!ブレるから!ただのお父さんやらせて!」

F「わかりました。じゃあ、ボクが家に挨拶に行きますから」

K「オッケー」

F「失礼します!あ、あ、あの・・・ボ、ボ、ボク・・・」

K「まぁまぁ、そんな緊張せずに。娘から話は聞いてる。
  君が何を言いたいのか、大体の察しもついているよ」

F「そ、そうですか。では・・・お父さん!
  もちポテ明太のMサイズをひとつくださいっ!!!」

K「ピザの注文かよっ!!!そうじゃないだろ?」

F「すみません。Lの方が良かったですよね?売上的に」

K「そうそう、今月目標に届いてなくて、L頼んでくれたら助かる~ぅ
  ・・・って、バカッ!!!」

F「・・・アハーッ!アハーッハーッハーッ!!!」

K「無理やり笑うな!!!恥ずかしいわ!
  そうじゃなくて、大事な挨拶に来たんだろ?」

F「そうでした・・・あの、お父さん!!!」

K「ちょっと待ちなさい。そもそも初対面の君に
お父さんと呼ばれる筋合いはないがね!」

F「失礼しました。ちょっと馴れ馴れしかったですね。
では改めまして・・・店員さん!!!もちポテ明太

K「ピザハットから離れろ!!!!!!まだ注文する気ぃ???」

F「すみません。実はボク、娘さんと・・・」

K「何だ?」

F「娘さんと・・・もちポテ明太にするかスパイシー・ハラペーニョにするかで
  モメてまして、なかなか決まんないんスよね~」

K「でしたらお客様、そんな時はハーフ&ハーフがピッタリですよ
  ・・・って、バカッ!!!もう、バカバカッ!!!!!」

F「・・・アハーッ!アハーッハーッハーッ!!!」

K「だから、それやめろっ!!!
ってか、いい加減ピザから離れろよ!!」

F「ピザから離れる?・・・わかりました。
  ラザニアとシーザーサラダを2つずつ!」

F「いや、サイドメニュー選べって言ってんじゃねーよっ!!!
  真面目に話す気がないなら帰ってくれ!!」

F「すみません。実は、その・・・娘さんをボクにください!!」

K「・・・・・・」

F「お願いしますっ!!!」

K「・・・・・・」

F「あれ~、やっぱ土曜の夕方は忙しいのかな?」

K「別に混み合ってる時間帯とかじゃねーわ!!!
  ちょっと、もったいぶって溜めてんの!!!」

F「あー!そういう事か!
  お父さん!ボク真剣なんです!お願いしますっ!!」

K「・・・・・・わかったよ」

F「えっ?」

K「娘が決めた事に反対する気はないしな」

F「じゃあ?」

K「あぁ」

F「30分以内の配達OKなんスね?」

K「まだピザで引っ張んのかよっ!!!」

F「しつこさがボクの売りなんで!」

K「知らねーわ!!!
  とにかく!娘の事を大事にしてくれるんだね?」

F「もちろんです!そりゃあもう・・・
  毎晩抱きます!抱いて抱いて抱きまくってやりますよ!」

K「相手の親に、そんな宣言すんなっ!!!」

T「嫁抱くの?嫁抱くの?
  下にタオル敷くの???」


K「お前は出てくんなっ!!!」






T「これでもギャラは三等分!」

F「よっ!この、ギャラ泥棒っ!」

チャン♪チャン♪



















K「何だ?この終わり方???」
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