スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

青春群像劇 5

■第5話『終わりは始まり』

清々しい朝だった。
ファン持は、部屋のカーテンを開け、ひとつ伸びをしてから、両手で頬を軽く叩いた。

「よし!」

この天気と同様に、ファン持の表情も清々しいものだった。
昨日一晩考え、ファン持は、ひとつの答えに辿り着いていたのだった。
その答えをしっかりpon條に伝えようと決心していた。







学校へ向かう為、家を出て程なくして、pon條の後ろ姿が目に入った。

「おーい!po乃香―っ!!」

「あ、ファンガツ!おはよ!」

そこにいたのは、いつもの明るいpon條だった。

「オッス!一緒行くか?」

「うん!」

「そういや・・・この辺で一緒になるの、久しぶりじゃね?」

「ファンガツ、いっつも遅刻してるからじゃん!(笑)」

「あぁ、そっか(笑)」



他愛もない話をしながら歩くファン持の目に、とある公園が映った。
そこは、小学2年生のあの日、いじめられていたpon條を助けた公園だった。



「なぁ、po乃香」

「ん?なぁに?」

「ちょっと・・・そこの公園寄ってかね?」

「えーっ、今から?学校遅れちゃうよぉ?」

「1回くらい遅刻したっていいじゃねぇかよ」

「ファンガツはいつもだけどね!・・・じゃあ、いいよ」



2人はそれぞれブランコに腰掛けた。
いつもは素通りしてた公園で、何気なく目に入ってはいたものの、こうしてブランコに座って、そこからの景色を眺めてみると、遊具も公園自体も、とても小さく感じた。
自分たちが成長したという事なのだろうか。

「なんか・・・高校生にもなってブランコって恥ずかしいね?」

「いいじゃねぇか、別に誰が見てる訳でもねぇんだし」

「そだね」

そう言うと、pon條は急にブランコを漕ぎ始めた。

「おい!それはさすがに恥ずかしいって!!」

「いいじゃん!ファンガツもやろうよぉ!気持ちいいよ?どっちが高くまで行けるかって、昔よくやったじゃん!」

「・・・ったく、しょーがねぇなぁ」

ファン持も、勢いよくブランコを漕ぎ始めた。
pon條の言う通り、顔に当たる風が、確かに心地よかった。
2人はしばらくブランコを漕ぎ続けた。

そして、どちらからと言う事もなく、2人は漕ぐ動作を止めると、ブランコは徐々に動きを弱めていった。

「なぁ、po乃香」

「なぁに?」

「お前、昔の事って覚えてる?」

「えっ、昔って言われても・・・いつの事?」

「やっぱ覚えてる訳ねぇよな、何でもない」

「えー、気になるじゃん!なになに?いつの事?」

「小学校2年生の時だったと思う。お前が、この公園でいじめられてて」

「そ、そ、そうだったっけ?」

pon條は覚えていた事を、いや、忘れた事などなかった事を隠した。

「正直言うと、俺もずっと忘れてたんだけど、昨日、突然思い出してさ」

「へ~・・・」

「お前、すんげぇいじめられててさ、俺見てらんなくて、そいつらぶっ飛ばしちゃったんだよね」

「そ、そうなんだ・・・」

「で・・・確か俺、お前に『守ってやるから、ずっと一緒にいろ』的な事言ったんだよね・・・やっぱ、po乃香は覚えて」

「覚えてるよっ!!!」

「えっ・・・」

照れくさくて、ずっと下を向きながら話していたファン持は、pon條が涙を流してる事に気付かなかった。

「あたし!ずーっと覚えてたんだよっ!!!」

「そ、そうだったの?」

「だって・・・あたし、あの時すっごい嬉しかったんだもん!!!ファンガツとずっと一緒にいれば、ずっとこんな気持ちでいられるのかなって思ったんだもん!!!」

「だ、だからか?お前、中学も高校も、もっといいトコ行けた筈なのに・・・」

「そうだよ・・・ファンガツがいたから・・・ファンガツと離れたくなかったから・・・」

pon條の涙は収まらなかった。

「俺・・・バカだったよ。こんなに近くに、こんなに俺の事を想ってくれてるヤツがいたのに・・・」

「・・・・・・・・・」

「po乃香!」

「・・・・・・・・・」

「もう1回、言わせてくれないか?」

「え・・・」

「po乃香!俺、これからもお前を守るから!!だから、これからも一緒にいてくれ!!」

「ファンガツ・・・・・・」

「俺と・・・付き合ってくれっ!!」





































「いや、結構です!!!」

ババァーーーン!!!





「えええぇぇぇ!!!この流れで、俺、断られるのぉ???俺の事、好きとかじゃないの?」

「いやいやいや!それはないっしょ!だってあたしたち、子供の頃から一緒に馬鹿やってきた、いわば腐れ縁みたいなもんでしょ?それがここに来て、好きとかそんな事になるぅ?」

「言った!全く同じ事、俺、昨日キャプテンに言った!!!」

(クソマッピーめ・・・適当な事言いやがって・・・)

「あ、でもさ・・・分からないよ、分からないけども!第4話で、俺に想いを寄せてる的なシーンがあったような・・・」

「うん、あった。あったけど、それが・・・・・・」























「ファンガツブログじゃん!!!」

ババァーーーン!!!




そう、多少辻褄が合わない事があろうとも、「ババァーーーン」で片付くのが、当ブログなのである。
そして、誰が何と言おうとも、この物語はバスケットに情熱を注ぐ若者による青春群像劇なのである。








「えーっと・・・あ、俺、忘れ物しちゃった!po乃香、先行っててくれる?」

「もーぉ、おっちょこちょいだね!うん、じゃあまた学校でね!」

「おぅ!」








何事もなかったかのように歩くpon條の後ろ姿を見送ったファン持は、おもむろにスマホを取り出した。

「あ、もしもし?琴乃ちゃん?いや~、昨日こめんね、電話出来なくて。違うくて!なんか~、マッピーっていうウチのキャプテンがさ~・・・あ!そうなの?琴乃ちゃんと同じクラスなの?あいつキモいでしょ?ね~・・・で、そのキャプテンがさ~、エロDVD借りるの付き合えって言ってきて~。一応、先輩だから断れなくて~・・・で、一緒に行ったらさ~、アダルトコーナーでだよ!ヘンテコなPOPとか写メ撮り始めて~!

ファン持は昨日琴乃に電話しなかった言い訳と共に、マ咲の事を罵倒した。

「えっ?いやいや、俺は借りないよ、そんなの。だって、俺・・・琴乃ちゃん一筋だから!・・・いや、マジで!・・・うん。で、今週末なんだけど・・・え?凛香ちゃんも?じゃあ、温度差も連れてダブルデートとかしちゃう?うん、全然いいよ!じゃあ俺、後で温度差に言っとくよ。うん、今日の放課後にでも、4人でどこ行くか相談しよっか!」






次回、ファン持&琴乃と温度宮&凛香のダブルデート編突入。

つづく。
スポンサーサイト

comment

管理者にだけ表示を許可する

No title

全然パターン変わってないじゃん!!
恋愛&過去記事リンクじゃん!!過去記事リンクは最後強引に差し込んだじゃん!!
ダメじゃん!!
しかも次回ダブルデートじゃん!!
バスケ絶対関係ないじゃん!!

まぁ、いいんだけども。

あれ?余計なとこ押したらコメント書いたのに反映されなかったっす…。
つまり要約すると↓

悲しい…。
予定調和を崩す為に悲しい決断をした作者ファンガツさんの胸中を察すると涙が止まりません。

お?
やったーーーーーーーー!
次回はダブルデート編だーーーーーー!

というコメントでした!

せっかくイイ感じだったのに!
ファンガツブログだからwww
んで、変わり身の早さにア然!
ま、そういうもんだよね〜ww
幼馴染みとはチューしない。
するのは、マンガのタッチだけ!
余談だけどババーンって便利だね^_^

今回の話を読んだ後だと、前回の僕が実にいい仕事してたんだなぁと、納得しました。

まさかファンガツストーリーの中のマッピーが、こんなにも活躍させてもらえるなんて意外ですよ(笑)

次もマッピー部長の大活躍をお願いします。

ポリンキーさんへ

あっちゃ~!!
指摘されるまで全然気付かなかった~!!

うっかり~!!
俺ってば、うっかり~!!

でも、次回こそ!!!
バスケットに情熱を注ぐ若者たちの青春群像劇ですので。

温度差さんへ

いや~、断腸の思いでしたよ。

まぁ、ただ・・・

ダブルデート編で、
この悔しさを思う存分晴らしたいと思ってますが!!

ponさんへ

ババァーンの産みの親、取鳥さんに感謝ですね!

一旦、po乃香編は終わりましたが・・・

まだまだ活躍してもらいますよ。

もっふっふっふ。

マッピーさんへ

言っとくけど、この物語の主役はマ咲みたいなもんですから!

今後も、全編通して重要な役割を担ってもらいますよ!
(まだ、ダブルデート編以降は何も考えてないけど)
06 | 2017/07 | 08
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
プロフィール

ファンキーガッツマン

Author:ファンキーガッツマン
ここは天国ですか?

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。