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終戦ドラマスペシャル 第三部





島根は、
今朝も気持ちのいい青空だった。

先日届いた軍服に着替えた緑太郎は、
玄関に腰を下ろし、ブーツの紐を編み上げていた。

しゃぶ江は、廊下に正座し、
ただ夫の姿を見守る事しかできなかった。

「あんた・・・本当に行っちゃうんだね?」

「仕方ないだろう・・・国の為、これが日本男児の務めなんだ」

緑太郎は、しゃぶ江の方を振り返らず、
背中越しに答えた。

「菊半開はどうしてる?」

「父ちゃんを見送ろうって言ったんだけど、
 嫌だって・・・奥の部屋に閉じこもってるわ・・・」

「そうか・・・
 よしっ!!!それじゃ・・・

























swat.jpg
 行ってくる!!!」

「装備、めっさ最新鋭!!!」












「私も、そこまで見送ります」

そう言うしゃぶ江の目には、
涙が溜まって、今にもこぼれ落ちそうだった。

「すまんな・・・」

緑太郎は、それだけ言うと、
玄関の戸に手を掛けた。

ガラガラガラガラ・・・

戸を開ける、その音は、
家族を引き裂く、まるで悪魔の笑い声のように思えた。

そして二人は無言で歩き出した。























ウィーーーン・・・

「待ってよ!父ちゃん!!!」




父「自動ドアになってるぅぅぅ!!!」

母「そのネタ、何回目ぇぇぇ???」















「父ちゃん、行かないでよ!父ちゃんがいなくなるなんて、
 やだよ!!!やだよ!!!やだよ!!!」

菊半開は、緑太郎にがっしりとしがみ付いて、
人目をはばからずに泣き叫んだ。


すると、緑太郎は、
菊半開を抱え上げて言った。

「力強くなったな、菊半開。
 これだけ力があるなら、父ちゃん安心だ・・・
 これからはお前が、この手で母ちゃんを守るんだぞ!いいな?」

菊半開は、
袖で涙を拭いながら、力強く頷いた。

「よーし!
 それでこそ父ちゃんが、母ちゃんをスパンスパン突き上げて出来た子だ!!!」


「描写が余計だわぁぁぁ!!!」











「そんな事より・・・
 ほら!菊半開!ちゃんと父ちゃんに挨拶しなさい!」

「でも・・・こんな時は、何て言ったらいいの?」

「そうねぇ・・・じゃあ、母ちゃんが見本を見せるわ!」












母「父ちゃん・・・戦死って、生命保険の対象になるの?」

子「生々しいわ!」

父「ついつい本音出ちゃったね~・・・代われっ!

  父ちゃん・・・父ちゃんの反り返った大砲が火を吹

子「言わせねぇよ!!!」



















終戦ドラマスペシャル『我が家』 完
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