スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

終戦ドラマスペシャル 第一部



1942年(昭和16年)初夏 島根県





日輪井 緑三郎は、
江戸時代から続く由緒ある、コケシ職人である。

妻・しゃぶ江、息子・菊半開と
仲睦まじく暮らしていた。




「父ちゃん!父ちゃん!俺にもやらせてよ!」

「だらくそ!遊びじゃねんだっ!
 作業場には勝手に入るなって言っちょーが!」

「ご・・・ごめんなさい」

「父ちゃん、今な・・・
 画期的なイボイボコケシ作っとるんだけー」

「父ちゃん・・・これ、動くの?」

「そげだわや!ウィンウィン動くがや!」

「父ちゃん、さすがだわい!」

「親をおだてるなや、しょうからが・・・へへっ」










ジリジリと照りつける太陽が、
山陰地方特有の汗ばむ夏の始まりを告げていた。

しかし、息子のまっすぐな瞳を見ると、
不思議と、その不快感はなくなる緑三郎なのだった。

しかし・・・
束の間の親子の空間は、すぐに引き裂かれた。






ガラガラガラ!!!

「あんたっ!大変だわや!!!」

「なんかいや!しゃぶ江・・・」

「こんなんが・・・こんなんが・・・」

いつもは冷静なしゃぶ江の慌てぶりに、ただならぬ気配を感じた緑三郎は、
しゃぶ江の手に『赤い物』が握られているのだけは理解できた。

「あんた・・・」

「・・・ついに来たか・・・通販で頼んだ赤Tバックパンティー!!!
 ねぇ?さっそく今夜、ねぇ?夕飯しゃぶしゃぶにして!」

「なんだや???だらくそーーーっ!!!」

「えっ?違うの???」

「今朝、郵便受けに入ってた・・・」

「赤紙ぃぃぃ!!!マジでぇぇぇ???
 どんだけぇぇぇ!!!まぼろしぃぃぃ!!!
 こんな事、やまだかつてないわぁぁぁ!!!」

















戦争の恐ろしさとは、
戦火をくぐりぬける事でも、命を落とす事でもない。

ある日、突然、
家族が不条理に引き離される事なのだ。





人を殺すという蛮行に、
「天皇陛下の為」という大義名分を貼り付け正当化する。

そして、その蛮行は、
憎しみの連鎖しか産み出さない事を知りながら、
人はまた、同じ過ちを繰り返すのだ。

そして・・・

緑三郎もまた、
その逆らう事の出来ない歴史の歯車に、
今、巻き込まれようとしていた。






















そして・・・
























島根県の方言を調べて書くの、
もう既にめんどい!!!







第二部へつづく。
スポンサーサイト
07 | 2011/08 | 09
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
プロフィール

ファンキーガッツマン

Author:ファンキーガッツマン
ここは天国ですか?

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。