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青春群像劇 8

■第8話『欲望の夜』



理性という箍が外れた時、
人間は、ただの“男”と“女”になる。


















「ちょっ・・・これは、マズいって」

「え~!なんで~ぇ?」

自分の彼女と、自分の先輩が、すぐそこにいる。
そして、今もたれ掛かっているのは、先輩の彼女。

背徳感。
今、男を食い止めているのは、それだった。

しかし、同時に背徳感は高揚感をも、もたらした。

虚ろな視線。
露わになった太もも。
密着する肌の温もり。



男の葛藤を見透かすかのように、女はたたみかけた。

「ねぇねぇ、チューしよ~よぉ!」

「ダメだって!あと、声デカいから!起きちゃうよ」

「あたしとするの・・・イヤ?」

「イヤとかそういう問題じゃなくて、よくないよ!こんな事」

「ふ~ん・・・もう、こんなになってるのにぃ?」

女は意地悪な視線を向けたまま、男の股間に手を伸ばした。

「うっ・・・」

男は不意に声を漏らした。

「何でこんなになってるのぉ?あたしを見て、やらしい事想像してた?」

さっきまで酔っぱらってフラフラだったとは思えない程手際よく、女は男のベルトを外し始めた。

男が遮る間もなく、女は男のそれを口に含んだ。

静寂の闇の中、女の口から漏れる淫猥な音だけが響き渡る。

「も・・・もう、ダメだ。俺・・・もう我慢できないよ」

「我慢なんて・・・しなくていいんだよ?あたしの事・・・好きにして!」



その言葉を聞いた男は、女を抱え上げ、激しく唇を奪った。

ネチャネチャと舌を絡めたまま、男は、女からワンピースを剥ぎ取った。

唇から首筋、首筋からふくよかな乳房へを舌を這わせながら、男は、女の下腹部へと右手を滑らせた。

「すごい・・・こんなにグチョグチョになってたんだ?あぁ・・・どんどん溢れてくるよ?」

「やだっ・・・そんな恥ずかしい事言わないでぇ」

そう言いながら、女は膝をガクガクさせた。



「君って・・・いやらしい女なんだね?こんなスケベな女、見た事ないよ」

「あぁ・・・言わないでぇ!」

いつの間にか、主導権は完全に男の方に移っていた。

「そんな大きな声出したら、彼氏が起きちゃうかもよ?」

その言葉にハッとした女は、自分の手で自分の口を塞ぎながらも、吐息を漏らし続けた。

「絶対に声出しちゃダメだからね?いい?」

女は、歪んだ表情のまま、大きく何度も頷いた。
男は、一気に右手を激しく震わせた。

「んっ・・・んっ・・・あああぁぁぁ!!!」

女は仰け反りながら、果てた。



「約束守れなかったね?じゃあ・・・終わろっか?」

「やだやだやだやだ!やめないでっ!お願いっ!」

「たった今、あんなに激しくイッたばっかりなのに?まだ、物足りないの?」

「だ、だって・・・まだ・・・挿れてもらってない・・・」

「ほんっとにスケベな女なんだね?じゃあ、ちゃんとお願いしてごらん」

「やだ・・・そ、そんなの・・・言えない」

「じゃあ、終わり」

「言う!言います!だから、やめないで!」

「じゃあ、ちゃんと言ってごらん」

「あたしを・・・お、犯してください」

「聞こえないよ?」

「あたしを・・・滅茶苦茶に犯してくださいっ!」



「じゃあ・・・向こうに手をついて四つん這いになって」

男が指示した“向こう”側には、女の彼氏が寝ていた。
わざと寝ている彼氏の目の前で、男は女を犯した。

激しく肉体同士がぶつかり合う音。
その音と同じリズムで漏れる、女の喘ぎ声。

もしも今、彼氏が目を覚ましたら、どう言い訳をするのか?
女には、その答えが見つからない。

しかし、その不安もまた、女にとってはこの上ない快楽に繋がっていった。

「自分の彼氏の目の前で犯されるって、どんな気分?」

「おかしくなっちゃいそう。あぁ・・・もう・・・ダメ・・・」

「またイクの?」

「お願いですっ!イカせてくださいっ!」

ああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!


















ピッ!

◀◀巻き戻し











ピッ!

再生▶







「またイクの?」

「お願いですっ!イカせてくださいっ!」

ああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

















「ふぅ~・・・」






マ咲は、新作DVD『彼氏の後輩に抱かれる女』で思いっきり抜いた。

















所変わって、伊豆の別荘。

「それじゃ・・・俺たち4人の記念日に、乾杯!」

「カンパ~イ!!!」




こうして、楽しい夜は更けていった。

「なんか、眠くなってきたね~」

「あ、もう2時過ぎてるじゃん!」

「そろそろ寝よっか?」

琴乃と凛香がそんな話を始めた。



「えーっと・・・どこで寝るのかな?」

ファン持は白々しく質問した。

「2階にベッドルームが2つあるから、それぞれ・・・ね?」

「お、おう!」
























ファン持と温度宮は、1つのベッドで眠りについた。

何でだよっ!!!!!






ダブルデート編はこれにて完結。
第9話へつづく。
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青春群像劇 7

■第7話『上昇』




「どーする?俺っ!!!」

夜の帳の中、温度宮は1人葛藤していた。













遡る事、数時間。

土曜日、夕方。

4人は、とあるバス停に降り立っていた。
そして、ファン持と温度宮は若干勃っていた。

しつこい。







路線バスを降りて数分後、琴乃と凛香は立ち止まった。
しかし、ファン持と温度宮の勃ちは止まらなかった。

しつこい。






「ここのスーパーで夕飯の買い物していっていい?ここ過ぎちゃうと、お店とか無くなっちゃうんだよね」

琴乃がそう言うと、今度は凛香が口を開いた。

「今夜はね~・・・琴乃とあたしで料理を作りまーす!」

「えっ?2人の手料理?・・・困ったなぁ・・・」

「あ・・・もしかして・・・こういうの、迷惑?」

「いや、そうじゃなくてさ。今、地球上で2人の手料理食べられるの俺らだけでしょ?全人類を敵に回しちゃったかなって」

「ファンガツくん、大袈裟だよぉ!(笑)」



「困ったなぁ・・・」

「えっ?温度差くんも?」

「だって、ファンガツ先輩と俺・・・『凛香ちゃんと琴乃ちゃんの手料理を食べた男』としてギネス載っちゃうじゃん!」

「ない!ない!ない!(爆笑)」

そんな会話をしながら、4人はスーパーへ入っていった。



「ところで・・・何を作ってくれるの?」

カートを押しながら、温度宮は尋ねた。

「あ!あたしたちね、そんなに料理得意って訳じゃないから・・・ベタだけど、カレーなんてどうかなぁ?」

温度宮は考えた。

カレー
 ↓
トロトロのルゥ
 ↓
あたし、もうトロトロよ

「カレー大好きッス!!!」

温度宮の角度は五十度に達した。






「あ!そしたら、白いご飯はどうする?出来合いのヤツ買う?」

ファン持は尋ねた。

「それなら大丈夫!別荘にお米常備してるから」

ファン持は考えた。

お米
 ↓
オコメ
 ↓
オメ・・・

「お米大好きッス!!!」

ファン持の角度も五十度に達した。





カレーに必要な材料をほぼ選び終えた時、凛香が口を開いた。

「ねぇ・・・お酒も買っちゃう?」

「お酒・・・?」

ファン持と温度宮は考えた。

お酒
 ↓
泊まりでお酒
 ↓
酒池肉林

「ったく!しょーがねーなぁ!!!」

2人の角度は百八十度に達した。











土曜日、夜。

「いや~、さっきのカレー、ほんっと美味しかったよ」

夕食を終えた4人は、大きなリビングの床に座りながら、缶ビールや缶チューハイを手にしていた。

「俺・・・これからも琴乃ちゃんの手料理、食べたいな」

「ちょっ・・・急に何言ってんの?ファンガツくんったらぁ!いつものアレ?雑に口説くヤツ?」

「俺、今、本気で言ってるんだけど?・・・ダメかな?」

「えっ?・・・うん・・・こんなので良かったら、これからもファンガツくんに食べて欲しいよ・・・」

「じゃあ・・・俺と付き合ってくれる?」

「・・・うん」






「ちょっと~!な、なに2人でいい感じになってるのぉ!あたしも温度差くんもいるんだよ?そういうのは2人っきりの時にしてよ~!でも・・・カップル成立だね!琴乃、おめでとっ!」

「凛香ちゃん・・・」

「な、なに?温度差くん」

「もう1組、カップル成立させない?」

「えっ?」

「俺は、凛香ちゃんの事、大好きだよ。初めて会った日から、凛香ちゃんの笑顔が頭から離れないんだ。だから・・・」

「嬉しい・・・あたし、温度差くんがあたしの事好きだったらいいなって思ってたから・・・今、すごく嬉しい・・・」




「なんだよ~、そっちこそ俺らのいる前で!まぁ、でも、忘れられない夜になったね!改めて、乾杯しない?」

「いいね!いいね!」

「それじゃ・・・俺たち4人の記念日に、乾杯!」

「カンパ~イ!!!」










土曜日、深夜。



酒に慣れていないファン持は、酔い潰れて爆睡していた。

酒に慣れていない凛香も、酔い潰れて爆睡していた。

酒に慣れていない琴乃は・・・


























酔っぱらって、温度宮にもたれ掛かっていた。







「どーする?俺っ!!!」

夜の帳の中、温度宮は1人葛藤していた。




ダブルデート~深夜編~につづく。

青春群像劇 6

■第6話『前兆』




「どーする?俺っ!!!」

夜の帳の中、温度宮は1人葛藤していた。













遡る事、数日。

木曜日、夕方。

4人はこの前と同じファミレスにいた。



「さっき学校で温度差と話してたんだけどさ、遊園地とか、どうかな?」

「この4人で行ったら、絶対楽しいッスよね!」

「その事なんだけど・・・」

凛香が口を開いた。

「琴乃から提案がありまーす!」

「えっ?あたしが言うの?」

「だって!琴乃が言い出したんじゃん!!」







「えーっと・・・その~・・・」



「も~ぉ!!」

モジモジしている琴乃を見かねて、凛香が代弁した。

「実はね、琴乃んち、お金持ちなんだよね。で、親が伊豆に別荘持ってて、いつでも使えるんだって。で、琴乃は4人でそこ行きたいんだって!もちろん、あたしも賛成!」

「べべべべべべべべべ別荘ですと!?」

「そ、そんな立派なものじゃないんだけど、一応・・・ね」

「えーっと、でも、伊豆ってちょっと遠いよね?・・・電車で2時間くらい?」

「うん。だから、土曜日の午前中に出発しちゃって、向こうで観光スポットとか見て・・・その日は別荘に泊まって、日曜日ゆっくり帰ってくればいいんじゃないかなって」

「とととととととととととと泊まり!?別荘で・・・泊まり!?」

「ダメかな?」

「よよよよよよよよよよよよよ喜んでぇ!!!!!!」

ファン持と温度宮は声を揃えた。











土曜日、朝。

ファン持と温度宮は、約束の時間の30分前に集合場所である最寄駅の前に立っていた。
そして、ファン持と温度宮は若干勃っていた。



「先輩・・・」

「・・・ん?」

「今日って・・・ヤれますよね?」

「うん・・・たぶん」

2人は、定まらない視線をぼんやりと空に向けたまま、会話した。

「まぁ、でも、最終判断はアレだな。2人の格好だな」

「そうですね・・・彼女たちの露出度で判断しましょうか・・・」

「あぁ。ポイントは、どれだけ脚を出してるか・・・だな」

「そうですね・・・」










「ファンガツく~ん!温度差く~ん!」

ファン持と温度差が到着してから5分も経たないうちに、琴乃と凛香がやって来た。

声のする方を向いたファン持と温度宮は、次の瞬間にはガッツポーズをしていた。



琴乃は、ノースリーブのミニのワンピースに薄手のカーディガン。
凛香は、淡いピンクのチュニックにデニムのショートパンツ。
どちらも、生脚丸出しだった。

定番の学生あるあるに『学校で会う分にはいい感じだった異性の、私服を見て引いた』というのがあるが、そんな心配は皆無だった。

週末という事もあり、駅前にはたくさんの人が行き交っていたが、その中でも琴乃と凛香の美しさは際立っていた。
そして、ファン持と温度宮は若干勃っていた。

いや、それどころか、ファン持と温度宮の2人には、琴乃と凛香の姿は、オープニングのイメージシーンで微笑むダブルキャストのセクシー女優さながらに映っていた。








そして、4人の男女は、一泊旅行へと旅立っていった。
そして、ファン持と温度宮は若干勃っていた。









道中、ファン持と温度宮は、いつものように笑いと取りつつも、紳士的に振る舞った。
込み上げてくる欲望と必死に戦いながら。

しかし、欲望という名の強敵は、幾つものトラップを仕掛けてくるのであった。




移動の電車にて。
「ねぇ!ここ行ってみない?」と凛香が差し出したるるぶを見るふりをして、温度宮は凛香の胸元をチラ見した。



修善寺にて。
「あっちにも何かあるみたいだね」と向こうを見るふりをして、ファン持は目の前でソフトクリームを舐める琴乃の舌をチラ見した。

伊豆シャボテン公園にて。
「ねぇ!温度差く~ん!こっちにカピバラいるよ~!」と大きく手招きする凛香の脇を、温度宮はチラ見した。



土産物屋にて。
「あー、これ可愛い!」と高い棚にあるぬいぐるみを手に取ろうとつま先立ちした琴乃の太ももからふくらはぎにかけてを、ファン持はチラ見した。











レンタルビデオ店にて。
新作DVDのパッケージの隅から隅までを、マ咲はガン見した。

ババァーーーン!!!















「なんか、すっごい楽しかったね~!」

「もう、こんな時間になっちゃってたんだぁ!」

「じゃあ、そろそろ・・・別荘に向かおっか?」



琴乃の案内で、4人は路線バスに乗った。

バスの中はかなり混み合っていた。
見渡すと2人掛けの席がひとつだけ空いていた。
ファン持と温度宮は、琴乃と凛香に座るように勧めた。

「なんか、ごめんね。あたしたちだけ」

「いいよ、俺ら立ってるから」

実際、ファン持と温度宮は若干勃っていた。









ダブルデート~夜編~につづく。
そして、ファン持と温度宮は若干勃っていた。

青春群像劇 5

■第5話『終わりは始まり』

清々しい朝だった。
ファン持は、部屋のカーテンを開け、ひとつ伸びをしてから、両手で頬を軽く叩いた。

「よし!」

この天気と同様に、ファン持の表情も清々しいものだった。
昨日一晩考え、ファン持は、ひとつの答えに辿り着いていたのだった。
その答えをしっかりpon條に伝えようと決心していた。







学校へ向かう為、家を出て程なくして、pon條の後ろ姿が目に入った。

「おーい!po乃香―っ!!」

「あ、ファンガツ!おはよ!」

そこにいたのは、いつもの明るいpon條だった。

「オッス!一緒行くか?」

「うん!」

「そういや・・・この辺で一緒になるの、久しぶりじゃね?」

「ファンガツ、いっつも遅刻してるからじゃん!(笑)」

「あぁ、そっか(笑)」



他愛もない話をしながら歩くファン持の目に、とある公園が映った。
そこは、小学2年生のあの日、いじめられていたpon條を助けた公園だった。



「なぁ、po乃香」

「ん?なぁに?」

「ちょっと・・・そこの公園寄ってかね?」

「えーっ、今から?学校遅れちゃうよぉ?」

「1回くらい遅刻したっていいじゃねぇかよ」

「ファンガツはいつもだけどね!・・・じゃあ、いいよ」



2人はそれぞれブランコに腰掛けた。
いつもは素通りしてた公園で、何気なく目に入ってはいたものの、こうしてブランコに座って、そこからの景色を眺めてみると、遊具も公園自体も、とても小さく感じた。
自分たちが成長したという事なのだろうか。

「なんか・・・高校生にもなってブランコって恥ずかしいね?」

「いいじゃねぇか、別に誰が見てる訳でもねぇんだし」

「そだね」

そう言うと、pon條は急にブランコを漕ぎ始めた。

「おい!それはさすがに恥ずかしいって!!」

「いいじゃん!ファンガツもやろうよぉ!気持ちいいよ?どっちが高くまで行けるかって、昔よくやったじゃん!」

「・・・ったく、しょーがねぇなぁ」

ファン持も、勢いよくブランコを漕ぎ始めた。
pon條の言う通り、顔に当たる風が、確かに心地よかった。
2人はしばらくブランコを漕ぎ続けた。

そして、どちらからと言う事もなく、2人は漕ぐ動作を止めると、ブランコは徐々に動きを弱めていった。

「なぁ、po乃香」

「なぁに?」

「お前、昔の事って覚えてる?」

「えっ、昔って言われても・・・いつの事?」

「やっぱ覚えてる訳ねぇよな、何でもない」

「えー、気になるじゃん!なになに?いつの事?」

「小学校2年生の時だったと思う。お前が、この公園でいじめられてて」

「そ、そ、そうだったっけ?」

pon條は覚えていた事を、いや、忘れた事などなかった事を隠した。

「正直言うと、俺もずっと忘れてたんだけど、昨日、突然思い出してさ」

「へ~・・・」

「お前、すんげぇいじめられててさ、俺見てらんなくて、そいつらぶっ飛ばしちゃったんだよね」

「そ、そうなんだ・・・」

「で・・・確か俺、お前に『守ってやるから、ずっと一緒にいろ』的な事言ったんだよね・・・やっぱ、po乃香は覚えて」

「覚えてるよっ!!!」

「えっ・・・」

照れくさくて、ずっと下を向きながら話していたファン持は、pon條が涙を流してる事に気付かなかった。

「あたし!ずーっと覚えてたんだよっ!!!」

「そ、そうだったの?」

「だって・・・あたし、あの時すっごい嬉しかったんだもん!!!ファンガツとずっと一緒にいれば、ずっとこんな気持ちでいられるのかなって思ったんだもん!!!」

「だ、だからか?お前、中学も高校も、もっといいトコ行けた筈なのに・・・」

「そうだよ・・・ファンガツがいたから・・・ファンガツと離れたくなかったから・・・」

pon條の涙は収まらなかった。

「俺・・・バカだったよ。こんなに近くに、こんなに俺の事を想ってくれてるヤツがいたのに・・・」

「・・・・・・・・・」

「po乃香!」

「・・・・・・・・・」

「もう1回、言わせてくれないか?」

「え・・・」

「po乃香!俺、これからもお前を守るから!!だから、これからも一緒にいてくれ!!」

「ファンガツ・・・・・・」

「俺と・・・付き合ってくれっ!!」





































「いや、結構です!!!」

ババァーーーン!!!





「えええぇぇぇ!!!この流れで、俺、断られるのぉ???俺の事、好きとかじゃないの?」

「いやいやいや!それはないっしょ!だってあたしたち、子供の頃から一緒に馬鹿やってきた、いわば腐れ縁みたいなもんでしょ?それがここに来て、好きとかそんな事になるぅ?」

「言った!全く同じ事、俺、昨日キャプテンに言った!!!」

(クソマッピーめ・・・適当な事言いやがって・・・)

「あ、でもさ・・・分からないよ、分からないけども!第4話で、俺に想いを寄せてる的なシーンがあったような・・・」

「うん、あった。あったけど、それが・・・・・・」























「ファンガツブログじゃん!!!」

ババァーーーン!!!




そう、多少辻褄が合わない事があろうとも、「ババァーーーン」で片付くのが、当ブログなのである。
そして、誰が何と言おうとも、この物語はバスケットに情熱を注ぐ若者による青春群像劇なのである。








「えーっと・・・あ、俺、忘れ物しちゃった!po乃香、先行っててくれる?」

「もーぉ、おっちょこちょいだね!うん、じゃあまた学校でね!」

「おぅ!」








何事もなかったかのように歩くpon條の後ろ姿を見送ったファン持は、おもむろにスマホを取り出した。

「あ、もしもし?琴乃ちゃん?いや~、昨日こめんね、電話出来なくて。違うくて!なんか~、マッピーっていうウチのキャプテンがさ~・・・あ!そうなの?琴乃ちゃんと同じクラスなの?あいつキモいでしょ?ね~・・・で、そのキャプテンがさ~、エロDVD借りるの付き合えって言ってきて~。一応、先輩だから断れなくて~・・・で、一緒に行ったらさ~、アダルトコーナーでだよ!ヘンテコなPOPとか写メ撮り始めて~!

ファン持は昨日琴乃に電話しなかった言い訳と共に、マ咲の事を罵倒した。

「えっ?いやいや、俺は借りないよ、そんなの。だって、俺・・・琴乃ちゃん一筋だから!・・・いや、マジで!・・・うん。で、今週末なんだけど・・・え?凛香ちゃんも?じゃあ、温度差も連れてダブルデートとかしちゃう?うん、全然いいよ!じゃあ俺、後で温度差に言っとくよ。うん、今日の放課後にでも、4人でどこ行くか相談しよっか!」






次回、ファン持&琴乃と温度宮&凛香のダブルデート編突入。

つづく。

青春群像劇 4

■第4話『亡き友へ』



「昨日はどうだったんだ?」

マ咲は2人に尋ねた。

「チョー楽しかったッス!!」

2人は声を揃えた。



「いやいやいや、楽しかったって何?マネージャーの件を聞いてるんだけど?」

「マネージャー?」

「だからぁ!美人マネージャーを捕まえて、それを出しに部員を集めるっていう・・・」

「キャプテン!!!」

温度宮は怒鳴った。

「女性を道具みたいに使うなんて、最低ですよっ!!!」

「えええぇぇぇ!!!は、発案者・・・発案者、お前じゃぁぁぁん!!!」

じゃぁぁぁん・・・

ぁぁぁん・・・

ぁぁん・・・

ぁん・・・

ん・・・

・・・

















「今日は、もう解散。みんな、明日までに新しい部員募集のアイデアを考えてきてくれ」

「はーい!!!」

こうして、バスケ部の部員集めはふりだしに戻った。

と同時に。
この物語が、バスケットから恋愛方面に大きくシフトする事を示唆していた。







ファン持と温度宮が、昨日の事を楽しそうに話しながら学校を出ようとした時だった。

「ねぇ!ファンガツ!」

「ん?」

ファン持は振り返った。
呼び止めたのはpon條だった。

「あ、温度差くんも一緒だったんだ。ファンガツ、ちょっといいかな?」

「どうした?」

「ファンガツって・・・今度の日曜とか」

そこまで言いかけた時、ファン持のスマホが鳴った。

「あ、ちょっとごめん・・・もしもし?あ、琴乃ちゃん」

琴乃という名前を聞いて、pon條の表情が曇った。

「週末?いや、特に何もないけど・・・うん・・・えっ?マジで?嬉しいなぁ、琴乃ちゃんの方から誘ってくれるなんて。じゃあ、夜にでも連絡するね。うん・・・とびっきりのデートプラン考えておくから!それじゃ、バイバイ」

ファン持は、通話の切れたスマホをしばらく嬉しそうに眺めてからポケットに仕舞った。

「po乃香、ごめん・・・で、何だったっけ?」

「ううん、何でもない!」

「え?何か言いかけなかった?」

「何でもない!じゃあ、また明日ね!」

「お、おう・・・」

「そのかわいこちゃんと上手くやれよ!ファンガツゥ!!」

そう言うと、pon條は足早に去っていった。



「なんだ?あいつ」

「ponさん、何か、無理して明るくしてたっぽくなかったですか?」

「そうかぁ?・・・それよりさ、聞いてくれよ!温度差。琴乃ちゃんさぁ、普段ボクサーブリーフなんだって!」

「マジッスか?最高じゃないですか!!」

「ボクサーブリーフ穿いた女子って神だよな?」











「わかってねぇなぁ!」

振り返ると、今度はマ咲が立っていた。

「お前、ponちゃんとは保育園からの幼馴染みなんだろ?何で気付かないんだよ?」

「いや、何の事ッスか?」

「あの感じ、どう考えたって、お前の事が好きって事じゃねぇか!」

「・・・・・・・・・いやいやいや!それはないっしょ!だって俺ら、ガキの頃から一緒に馬鹿やってきた、いわば腐れ縁みたいなもんッスよ?それがここに来て、好きとかそんな事になります?」

「お前・・・それなりにモテるのに、女心ってもんが全くわかってねぇな?」

「え~、じゃあ、俺どうしたらいいんスか?全くモテないのに女心がわかるキャプテン!」

「お前がponちゃんの事をどう思ってるのか、正直な気持ちをちゃんと伝えてやれよ・・・ってか、後半!お前、俺の事バカにしてんだろ?」

「はい」

「あ・・・うん・・・さらっと答えるのね」

「なぁ?温度差はどう思う?」

「ponさん、何だかとっても寂しそうだったなぁ。こればかりは、クッソモテないキャプテンの言う通りかもしれませんね」

「うぉいっ!!『クソ』付けちゃって『女心がわかる』を抜かしちゃったら、それはもう完全にただの悪口だからな!!!」

「ちょっとうるさいッス」

「あ・・・はい・・・ごめん」

「とにかく、ファンガツ先輩!あまりにも長く近くに居過ぎて、自分でも気付いてない感情ってもんがあるかもしれませんよ。ponさんの事どう思ってるのか、一度、胸に手を当てて考えてみたらどうですか?」

「う~ん・・・そうだなぁ・・・」

「俺は今夜、凛香の胸に手を当ててカップ数を当ててみますけど!なんつって!!」

「な~にバカな事言ってんだよ!(笑)」

「じゃあ、俺は昨日借りた2本目のDVD観ながら、チンコに手を当ててみるね!なんつって!!」

「じゃあな、温度差!」

「はい!また明日!」

「・・・・・・・・・・・・ね?チンコに、手を、ね?・・・・・・・・・・・夕陽が眩しいなぁぁぁ!!!」

なぁぁぁ・・・

なぁぁ・・・

なぁ・・・

ぁ・・・

・・・












だいぶ傾いた夕陽を背に、pon條は1人とぼとぼ歩いていた。



 そうだよね

 あたしたち、ただの幼馴染みだもんね

 ずーっと一緒にいるからって、別に特別な人って訳じゃないよね

 でも・・・




pon條は小学2年生の頃の出来事を思い出していた。
今の明るく活発な彼とは違い、当時は内向的でよくいじめられていた。
その日も公園で近所の男の子たちにいじめられていたのだが、それを助けてくれたのがファン持だった。
そしていじめっ子たちを追い払った後、ファン持はpon條に言った。

「俺と一緒にいれば、いつでも守ってやるからな!」



 ファンガツ、あの言葉覚えてるかな?

 覚えてる訳ないよね

 あんな昔の事だもんね

 あれっ?

 何であたし泣いてるんだろ?

 ハハッ

 あたしったら、バカみたい





気が付くと、もう家の前まで来ていた。

「ただいま~!」

両親は外出していて家には誰もいない。
それを知ってはいたが、何故か無理して明るい声で、そう言ってしまった。

カバンを置き、制服のままベッドの上に座り一息ついたpon條は、無意識のうちに、ずっと放置したままだった、1本のアコースティックギターを手に取った。







おいらはアコギ。
そうアコースティックギターだよ。


アコースティックギターは、擬人法を用いて語り始めた。












同じ頃。
だいぶ傾いた夕陽を背に、ファン持は1人とぼとぼ歩いていた。



 po乃香の事かぁ

 どう思ってるって言われてもなぁ

 一緒にいるのは楽しいし

 何て言うか、ラクなんだよな

 何でも言い合えるっていうか

 でも、それって・・・

 好きって事なのかなぁ

 あっ!




ファン持は、不意に、小学2年生の頃の出来事を思い出してた。
近所のいじめっ子たちからpon條を助けた時の事を。

「俺と一緒にいれば、いつでも守ってやるからな!」



 確か、そんな事を言ったような

 あいつ、まさか・・・

 あの言葉覚えてたのか?

 いや、まさかな

 覚えてる訳ないよな







気が付くと、もう家の前まで来ていた。

「ただいま~!」

両親は外出していて家には誰もいない。
それを知ってはいたが、何故か無理して明るい声で、そう言ってしまった。

カバンを置き、制服のままベッドの上に座り一息ついたファン持は、無意識のうちに、ずっと放置したままだった、1着の「邪道」と書かれた革ジャンを手に取った。



おいらはアツシ。
そう大仁田厚だよ。


大仁田厚は、用いる必要のない擬人法を用いて語り始めた。

















恋とは時に残酷なものである。
2人の想いは果たして通じ合うのであろうか。

そして何より・・・

今はもう存在しない、もう1つのパクり記事が気になる所ではあるが、第4話はこの辺で。

つづく。
05 | 2017/06 | 07
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